結婚した翌年に乳がんを患った著者だからこそのドキュメンタリーともいえる小説です。 

妊活を始めたばかりの百花25歳、造り酒屋の嫁として育児にも奮闘中の菜都32歳、花嫁検診で乳がんが見つかり破談になってしまった柚子29歳。

三人の若い女性のストーリーと、その三人が闘病ブログを通じて出会い金沢を旅することになったストーリーが描かれています。 

表紙の可愛らしさに惹かれ手に取り読み進めてみたのですが体験者だからこそ書けるであろうリアルで細かな事実に切なくなったり乳がんによっておきる痛み怖さを強く感じ改めて検診を受けることの大切さを思いました。 

そして三人の女性たちがもがき苦しみながらも少しずつ乗り越えていく姿に読みながらエールを送りたくなる、そしてなぜだかこちらが元気にしてもらえる本です。

      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 書名:おっぱいエール

 著者:本山聖子  

 出版社:光文社  

 ISBN:9784334913304  

 価格:1760円